その一言を聞きたくて

実は…。

友樹はヨウジにこれまでのいきさつをすべて話した。
もちろん、タイムスリップしたことは除いて。

ヨウジは友樹の話を黙って頷きながら聞き、そして口を開いた。

なるほど…そういうことか。
それは事実を教えてくれない友達が悪い…と言いたいところなんだが、その気持ちは俺もよく分かるんだ。
お前…ゲイってどんなイメージがある？

ヨウジにそう言われ、少し悩んだ後、恐る恐る口を開いた。

正直に言うと、あまりいいイメージは持っていませんでした。
そういう人が身近にいるとちょっと…怖いかもしれません。

友樹は怒られる覚悟で正直に答えた。
しかし、ヨウジの反応は違っていた。