その一言を聞きたくて
さてと…問題はこれからの事だな。

そういうと、ヨウジは紙とペンを取り出し、何かを書き始めた。

君は、友達にゲイだと思われてしまった。
だけど、それが嘘だとバレてしまったらややこしくなるだろ?
いまから、俺がゲイに最低限必要な知識を教えてやるから、これを活用して乗り切ってくれ。
あ、エッチはしたことないって言っておけば大丈夫だから。

スラスラと書き込まれていくゲイ用語、ゲイの常識。
知らないワードばかりで驚きを隠せなかった。
でも、そんな事は言ってられない。
何としても覚えなければ。

沢山あるワード。
しかし、ヨウジは10分もかからずに書き終え、そしてそれを友樹に手渡した。

さ、あとは君次第だ。
頑張れよ!

そういうとヨウジはニッコリ笑った。

本当に優しい人なんだな…。
友樹はいくら感謝しても足りないような気持ちに包まれていた。
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