その一言を聞きたくて
自宅に着いた友樹。
部屋に入るなり深いため息をついた。

と、とりあえずは気持ちを落ち着かせないとな。
まずは明日までにヨウジさんに貰ったメモでも見てみるか。

友樹はカバンを漁る。
手にはメモを触ってる感覚…と、ゲイ雑誌を触ってる感覚…。

友樹は正直気になっていた。
大輔や大地がいる世界はどんなものなのか。
それがギッシリと詰まっている雑誌。
見てはいけないような、見たいような…。

友樹は人生で初めてエロ本を手にする前のような、なんとも言えない緊張に包まれていた。
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