その一言を聞きたくて
よう!!

友樹が俯きながら歩いていると、誰かに背中を思い切り叩かれた。
いきなりの出来事に慌てて後ろを振り返る友樹。
そこには大地の姿があった。

いきなりか…いったいどうするか…。

身構えている友樹。
すると、大地は突然友樹の肩に腕を回し、耳元でボソボソと小声で話し出した。

あのな、あの日のことは大輔には黙っておくからな。
なにか困った時は相談しろよ?
俺らは仲間なんだから…な。

そういうと、大地は友樹の元から走り去っていった。

いったい何が何やら…

大地のことだ。
大輔にすぐに言うに決まっている。
…と思っていたが、まさかの真逆の反応。
友樹は不思議でたまらなかった。
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