その一言を聞きたくて
友樹は一晩中考えた。

俺はどうなりたいのか?

大輔は俺の大切な幼馴染だ。
だけど、それ以上に俺にとって必要な人間だと思ってる。
それが、友情なのか愛情なのか
それは分からない…。
友情ならそれまでだけど
愛情だとしたら…俺は同性愛者ということに…。

分からない…
分からない…けど、今の状況のまま何を考えても分からないままだ。

先はどうなるか分からないけど…同じ立場になってみよう。
そうすれば、なにかが…見えるかもしれない。

友樹は一晩中考え、その答えに至った。

一種の賭けだとしても、やってみる価値はある。
友樹の意思は固かった。
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