その一言を聞きたくて
そして次の日。

教室に入ると、いつも通り大輔が話しかけてきた。
話した感じ大輔はいつも通りだったが、大地はというと…何か様子が違った。

どうも大輔を避けているのか、はたまた俺を避けているのか
いつもなら3人集まるはずが、この日を境に集まることが無くなった。

これは、間違いなく昨日なにかが起こった。
そう思う他なかった。

それが何かは分からない。
しかし、それには敢えて触れなかった。

俺はまだ、触れる立場にはいない。

触れられるようになったら、堂々と聞こう。
そうして、友樹はゲイの世界へと足を踏み入れるのであった。
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