その一言を聞きたくて
カランカラン…

いらっしゃいませ〜。

ヨウジに教えてもらったお店のドアを開けると同時に、中から明るい声が聞こえてきた。

お店の人の誘導に従い席に座る。

店内はカウンターに座って店の人…店子さんと対面するスタイル。
小さめなお店だけど、どこか落ち着きのあるオシャレなお店であった。

あら?初めましてかしらね?
私はこの店のママのアキラっていいます。
よろしくね。

そういいつつ俺に名刺を手渡す。

あ、あの、友樹といいます。
よろしくお願いします。

緊張しつつも、名刺を受け取り自己紹介をする友樹。

アキラは緊張しているのを察したのか当たり障りのない質問をしてだんだんと気持ちを落ち着かせていく。

そのおかげか、友樹は30分もしないうちに店の雰囲気に溶け込むことが出来た。

この人…すごいな。

友樹はただただ感心するのであった。
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