その一言を聞きたくて
手足を縛られてしまった以上、もはや抵抗はできない。

何度も無理やりキスをされ、トオルの手は身体のいたるところに伸びた。

どうにか状況を打破したい友樹だったが、恐怖の余り声も出ない。

周りには誰もいない。

完全に状況は詰んでいた。

このまま犯されてしまうんだろうか…。

友樹は不安と恐怖に涙が溢れだした。







その時だった。

ガンッ!!

辺り一帯に大きな音が響いた。
それと同時に慌てふためき走りさるトオルの姿。

友樹には一体何が起こってるのかわからなかった。
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