その一言を聞きたくて
あれから30分弱。
やっと気持ちが落ち着いてきた。
大地が寄り添っててくれたおかげだ。

お、やっとおちついたか。
そのまま家に帰ると騒ぎになるだろうから俺ん家寄ってけよ。
服貸してやるから。

大地にそう言われ自分の服をみてみると、シャツが引き裂かれだらしない格好になっていた。

たしかにこのままでは帰れない。
大地の言う通り、服を借りに行くことにした。

歩きだして数分、大地の家に到着。
部屋に入ると大地にタンスから取り出した服を渡された。
その服に袖を通す。

それで…どういういきさつでああなったんだ?

ふいに大地が話を切り出す。

友樹は飲み屋で起こったいきさつを全て大地に説明した。
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