その一言を聞きたくて
こんな日に限って、授業の内容はグラウンドをフルに活用したサッカー。

ゲームが始まり動き出すも身体が全然言うことを聞かない。

それどころか意識がモウロウとしてきた。

グラウンド上でフラフラしていると、様子がおかしい事に気付いた先生や生徒が駆けつけてきた。

何か呼びかけられているみたいだが、何を言ってるか全くわからない。

次第に立っている事すらも限界に達し、グラウンドに倒れこんだ。

だんだん狭まってくる視界…。
動かない身体…。

もう限界だ…。

こうして友樹は先生達の心配も虚しく気を失うのだった。
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