その一言を聞きたくて
8.加速する鼓動
小さく大きな目標。
大輔への気持ちを確かめること。

そんな目標を立てたはいいものの
あの日以降、友樹と大輔の距離は更に開いていたのだった。

正確には近づいているのにお互いに避けている、が正しいだろうか。

どちらかというと避けられてるのは俺の方だが…。


こちらとしては早く結論を出したいと思っている。
なんせ、毎日夢に出てきたりするので常時寝不足になってるからである。


そんなこう着状態が続く中、とある出来事が起こった。

大輔が風邪をこじらせ学校を休んだのである。

これはチャンスであると思った友樹は学校終わりにコンビニでポカリと栄養剤を買い、大輔の家に向かうのだった。
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