その一言を聞きたくて
もうちょっと…いてくれないかな?
一人だと不安で不安で…。

しんどそうに訴えかけてくる大輔。
これでは帰るに帰れない。

しょうがないなー。
このまま手を繋いどくから、早く休めよ。

友樹は横になっている大輔の側に座り、手をぎゅっと握りしめた。
今は手汗がどうとか言ってられない。
困ってたら助けるのは当然の事だ。

すると安心したのか大輔はゆっくりと眠りについた。

すぐ寝ちゃったな…。
それじゃ、お礼をしてもらおうか。

そういうと、友樹は大輔の唇にそっと口づけをした。
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