その一言を聞きたくて
結局、想いを伝える事が出来ぬままに卒業式の日が来た。
この日も友樹と大輔は微妙な距離感。

卒業式の最中さえも、頭は卒業の事より大輔の事だった。
この日、俺は初めて卒業式というイベントで号泣した。
チラッと大輔の方を見ると大輔も涙ぐんでいるのが分かった。

俺とは…違う気持ちなのかなぁ…。

勝手な想像をしては落ち込む友樹。
タイムリミットはどんどん迫ってきていた。
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