ただし××な意味で【完】
「……てわけで、」
「はい?」
「もう遠慮はいらねんだよな?」
「……え?」
「性的な目で見て欲しいんだっけ?」
「や、あ、それは……っ」
冷静に思えば、自分は随分大胆なことを言ってしまったんだな、と恥ずかしくなってきた。
「……しよっか?」
「え」
いきなりの内原さんの提案に、自分の顔が更に赤くなったのを感じていれば、彼はぎしりとベッドを鳴らして私に顔を近付けた。
あ。唇が触れる。
思った通り、内原さんは私にまたキスしたから直前で目を瞑った。
彼が離れていく気配を感じてからゆっくり目を開ければ、至近距離で目が合ってしまい顔の熱はどうしても引くことを知らない。
「げ、ゲームのこと!? ゲームね、そそそそうだねいいね、ゲームしよっか! うん!」
「……はあ? ゲームだぁ?」
「待っててね、私リビング戻って取ってくる、か、ら、……あの?」
慌ててベッドから立ち上がった私の手を取って指を絡ませてきた内原さんに心臓が飛び跳ねる。