ただし××な意味で【完】
でも言ったことは冗談じゃない。
「内原さんはオジサンじゃないですよ」
「大学二年だっけ? ハタチの女の子から見れば33歳なんて汚いおっさんだろうが」
「大学二年だけど二浪してるので22歳です。汚いおっさんの家に遊びにきたりはしませんよ! 内原さんはかっこいいです!」
年の差11歳。
むしろ逆に、33歳の大人の男性から見る20代そこらの小娘なんて、恋愛対象外なのかもしれない。
二度大学受験に失敗して、三度目の受験も第一志望には受からず結局滑り止めで受けた私大に入学することになった。
それと同時にスタートした一人暮らしのために引っ越してきたこのアパートの、隣に住んでいた魅力的な大人の男性。
惹かれないわけがなかった。
近くの製薬会社に勤めている内原さんは、高身長なイケメンで、同年代の男子にはない色気を持つ人。