永遠の愛をキミに~星空を見つめて~
「えっ?」
知らない間にほっぺがぬれていた。



「あ~や、俺のせいだね。ごめん。我慢しないで。泣きたいときはたくさん泣いていーよ。」



そう言って、自転車を停めた圭人はあたしをそっと抱きしめてくれた。


小さい頃よりすごく高くなった背。


優しく力強い腕。


そして、小さい頃から変わらない整ったきれいな顔立ち。




この時、あたしは思った。


"本当は誰かと一緒にいたかったんだ。"


"小さい頃みたいに笑いたかったんだ。"と。



やっぱり、いつまでたっても圭人にはかなわない。






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