心空
その日からここたちの交際は、順調につづいている。
俺の場所だったここのとなりはもう、爽ってヤツのもの。
さいしょは嫌だったそれも、もうなれてきた。
ここを好きなきもちはかわらない。
ただ、
大好きなここが笑っていたら、
しあわせだったらそれでいいかな……
って───。
だから、もしアイツがここのことを泣かすようなことがあったら、俺はアイツをゆるさない。
なにがなんでも、こことわかれてもらうつもりだった。
そんなとき、ここの家に1本の電話が。