心空



「っ、うそだぁ!うそだ、うそだ、うそだ。おばさんのうそつきっ……!」


泣きさけぶここの声が、俺たちのいる3階の廊下に響きわたる。


「っ……心ちゃん……」


赤ちゃんをあやすみたいに、ここの背中をやさしくさする。






すると、いままで光っていた手術中の赤いランプが、いきなり消えた。


そして、中から先生がでてくる。


< 19 / 30 >

この作品をシェア

pagetop