ごくまれな事なので、ついでに奇跡も起きたらいいのに
反抗的な態度を続けてきた香奈も、彼の言葉に赤くなる。


「……そ、それはどうも」

男性にそんな言葉を言われなれていない香奈は、彼のほうを見ないまま、小さく呟いた。
口角が上がりそうになるを堪える顔は、ますます熱くなる。

熱を冷まそうと、またレモンティーを口に含んだ時、香奈と彼だけだった空間に、一人の男性が入ってきた。


「お疲れ様です」

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