信じてない癖に。
―放課後―


「こーこーねー! 帰ろー!!」


この大きな声で元気な声は…


『あ、雪 ! 少し待ってねー!!』


幼馴染みの 佐藤 雪-サトウ ユキ-だ。


この子は、すごくいい子。

雪の親が仕事で遅い時は

私の家で遊んだりするんだっ!


『よし、帰ろ!』


そう言って、教室から出ようとした時


「ちょっと、佐藤と川口。」


担任の先生に引き止められた…。
最悪。


「なんですかー?」


嫌な顔せずに、元気に返事した雪。

ほんといい子すぎ!!!!


「桜姫が帰り道わからないらしい。
帰る方向同じだよな?一緒に行ってやれ」


え、まじか…。雪、大丈夫かなぁ。


『私はいいですよ。雪は?』

「うちもおっけー ! 大歓迎っ☆」

ほんとは少し嫌だけど…。


「じゃあ、よろしく頼んだぞ。」


桜姫さん、ずっとうつむいてる。
なにか言えばいいのに…。


「帰ろっか!!!!
早くしないと遊べなくなっちゃう!!」

『うんっ!えっと…桜姫さんもい、行こ?』

「…。」

なんで何も言わないのさ。
イライラするなぁ…。

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