夢が醒めなくて
「アホやな。希和がそんな風に思うことないんや。今まで通りでいいって。希和に泣きつかれるのも、求められるのも、俺はうれしいんやから。」
でも、うれしいだけじゃなくて追い詰められてもいたのでしょ?
気づいてあげられなくてごめんなさい。
「もっと早く言ってくれたらよかったのに。」
そう言ったら、義人氏は何か言おうとして、言葉を飲み込んだ。
……まだ、言いたくて言えないことがいっぱいあるのかな。
「何かあるなら先に教えてね。いつでもいいから。」
そうお願いしたら、義人氏は淋しそうにうなずいた。
ベッドでは終始、指を庇ってくれた。
優しく優しく蕩かされて、気持ちよ~く食べられた。
「……排卵日、もうすぐ。……妊娠しちゃうかも。」
途中で思い出してそう言ったら、義人氏は悪戯っ子のような顔をした。
「ごめん。妊娠はしない。できないようにしてある。」
何?それ!
お薬とか手術とかしてるってこと?
そういうことなら最初から言ってよ。
ちょっとだけ心配やってんから。
ほんとに、ちょっとだけ、やけど。
てゆーか!
それって、不特定多数の女の子と遊ぶために?
……そこまでして、遊びたかったの?
じと~っと義人氏を見てたら、
「目は口ほどに物を言う、やな。ごめんってば。」
と謝られて、私はついつい苦笑した。
「まあ、どうせ、今妊娠するわけにもいかないもんね。それも、時期が来たら、でいいんじゃない?……でも、妊娠はしなくても性病はうつるんでしょ?」
「そうや。せやし、希和だけや。もうずーっとナマでしてへんで。」
変なことで胸を張る義人氏は、何だかかわいく思えてしまった。
まあ、今さら、だよね。
義人氏の女性関係が乱れまくってたことは、初対面の時から知ってる。
わかってて、軽蔑してたのに、それでも気づいたらこんなに好きになってしまってるんだもん。
過去は仕方ない。
これからのことも、そりゃあ怖いけど……信じるしかない。
好きだから。
それでも、好きだから。
王子でも乞食でも、実はゲイだったとしても、どこかに隠し子がいても……なんてね。
「美幸ちゃん、綺麗になったんやろうなあ。早く逢いたいよ~。」
ピロートークって言うのかな……義人氏の腕枕でゴロゴロと甘えてる時間が一番好き。
「イメージ変わったわ。前はコケティッシュな美人さんやったけど、苦労して、落ち着いて、今は素顔で堂々と勝負してる感じ?慈愛に満ちて神々しかったで。」
そう言われて、思わず起き上がって義人氏の顔を覗き込んだ。
「想像つかへんねんけど。」
でも、うれしいだけじゃなくて追い詰められてもいたのでしょ?
気づいてあげられなくてごめんなさい。
「もっと早く言ってくれたらよかったのに。」
そう言ったら、義人氏は何か言おうとして、言葉を飲み込んだ。
……まだ、言いたくて言えないことがいっぱいあるのかな。
「何かあるなら先に教えてね。いつでもいいから。」
そうお願いしたら、義人氏は淋しそうにうなずいた。
ベッドでは終始、指を庇ってくれた。
優しく優しく蕩かされて、気持ちよ~く食べられた。
「……排卵日、もうすぐ。……妊娠しちゃうかも。」
途中で思い出してそう言ったら、義人氏は悪戯っ子のような顔をした。
「ごめん。妊娠はしない。できないようにしてある。」
何?それ!
お薬とか手術とかしてるってこと?
そういうことなら最初から言ってよ。
ちょっとだけ心配やってんから。
ほんとに、ちょっとだけ、やけど。
てゆーか!
それって、不特定多数の女の子と遊ぶために?
……そこまでして、遊びたかったの?
じと~っと義人氏を見てたら、
「目は口ほどに物を言う、やな。ごめんってば。」
と謝られて、私はついつい苦笑した。
「まあ、どうせ、今妊娠するわけにもいかないもんね。それも、時期が来たら、でいいんじゃない?……でも、妊娠はしなくても性病はうつるんでしょ?」
「そうや。せやし、希和だけや。もうずーっとナマでしてへんで。」
変なことで胸を張る義人氏は、何だかかわいく思えてしまった。
まあ、今さら、だよね。
義人氏の女性関係が乱れまくってたことは、初対面の時から知ってる。
わかってて、軽蔑してたのに、それでも気づいたらこんなに好きになってしまってるんだもん。
過去は仕方ない。
これからのことも、そりゃあ怖いけど……信じるしかない。
好きだから。
それでも、好きだから。
王子でも乞食でも、実はゲイだったとしても、どこかに隠し子がいても……なんてね。
「美幸ちゃん、綺麗になったんやろうなあ。早く逢いたいよ~。」
ピロートークって言うのかな……義人氏の腕枕でゴロゴロと甘えてる時間が一番好き。
「イメージ変わったわ。前はコケティッシュな美人さんやったけど、苦労して、落ち着いて、今は素顔で堂々と勝負してる感じ?慈愛に満ちて神々しかったで。」
そう言われて、思わず起き上がって義人氏の顔を覗き込んだ。
「想像つかへんねんけど。」