さくらの檻の中で。(仮)
考えてしまったから
出会ってしまうのか
駅のホームで見つけてしまった。
隣の高校に通うあの人。
制服を着崩して
ひとりで柱にもたれかかっている。
…悠真と付き合ってから、
はじめてだな…
「なぎ?」
「え?」
気がつけば悠真が
顔を覗き込んでいた。
「あ、ごめん…なに?」
あぶない、
今日はなんか、ダメな日だ…
「英語のテスト、
お前何点だった??」
「100」
「はぁ?!
すげーな…」