さくらの檻の中で。(仮)


隣の橘さんは
よくわからないのか
適当だ。

…それ、やりにくいでしょ…



案の定。

ーーピッ

「橘ー!フライングだぞー!」

「す、すいませ…」

「スタート大事だからなー」

「は、はい…」


元の位置に戻って

足をセッティング。


「位置についてーーー
よーーい……」


ーーピッ

「橘!!!」

「ひっ…」



“ひっ”て…
先生熱血すぎて橘さん泣きそうだよ…


「いっかい後ろ下がれー
櫻井、スタート教えてやってくれー」




「はい」

教えるっても
だいぶ前の記憶なんだけどな…


「あ、あの、ごめんね…」

「え?」

なにが????
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