さくらの檻の中で。(仮)


「あっ、な、なぎちゃん…!」


そこにはもう
橘さんもいて。


あたし以上に緊張してるみたいだった。


「…大丈夫?」

「や、え、あ、うん…」


…うん、大丈夫じゃない。


そんな橘さんを見てたら
自分の緊張なんて
どっかいっちゃった。



てか、そもそも
あたしと橘さんだし。


誰も見てないよね。

なんて心の声も出てきた。




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