さくらの檻の中で。(仮)
ーーガラッ
「!」
意外な人物が
お見舞いにやって来た。
「だ、大丈夫?」
「橘さん…?どうしたの…」
「や、だって
あたしが走る前にゴールで倒れるから…」
あぁ、全部見てたんだ、きっと。
「大丈夫だよ。
怪我も大したことないし。
血苦手なだけだから」
そう言うとほっとした表情になる。
わざわざ、気にしてくれたんだ。
喋るようになって
間もないあたしのことなんかー…
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