[ぎじプリ] 課長の瞳で凍死します
「そんなんじゃない」
と言いながら、課長は何故かベッドに腰掛け、溜息をつく。

「どうしたんですか?」
と言うと、

「いや、自分でもよくわからない」
と言い出した。

「なんだかわからないですけど、話してみてください。

 私でもお力になれることがあるかもしれないじゃないですか」

「あるわけないだろう」

 いや……まあ、そうなんですけど。

 喧嘩売るだけなら、帰って、と思っていると、課長はまた口を開いた。

「お前が此処に一人で寝てると思うと、心配になって、落ち着かなかったんだ。

 誰か、男が入ってくるんじゃないかと思って」

「なんなんですか、それは」
と言うと、こちらを向き、大真面目な顔で、

「俺はお前が好きなんだろうか?」
と言ってくる。
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