【完】私の世界はキミの色〜甘酸っぱい恋〜
「こんなとこにいた…」
見上げるとそこにいたのはハル。
そして、肩で息をしていることから走って来たんだということが分かる。
なんで?
そんなことされたら期待しちゃうよ。
「心配して損した。」
そういうハルの視線はどこか冷たい。
でも私にはそんなこと気にしている余裕もない。
「なんで来たの…?」
「なんでってなんだよ。」
「走って来たの…?」
「そうだよ…お前が泣きそうだったから。悪いかよ」
悪いよ…。
悪すぎるよ…。
だって、期待しちゃうじゃん。
ハルは華桜の方だけみててよ。