【完】私の世界はキミの色〜甘酸っぱい恋〜
ハルは私が泣いてるのに気づくとギョッとして、
「何泣いてんだよ、お前って泣き虫だな。」
と言った。
「うるさい。ハルといるの思いの外楽しかったんだもん。」
「じゃあ、なんでそんなこと言うの?」
「だから、華「勘違いしてる」
私が華桜に誤解されると言おうとした時、ハルが私の言葉を遮った。
勘違い?
私が何を勘違いしてるっていうの?
「何を?」
「俺は確かに中村が好きだ」
「そんなの「でも、」
「でも?」
「それだけじゃない」
ハルの言っている意味がわからなかった。
「?」
「だーかーらー!」
「うん?」
「普通にお前といんのも楽しかったってこと」
「へ?」
まさかそんな言葉が返ってくるとは…。
「そうじゃねぇと、一緒に弁当食べたりしないだろ?」
そう言われてほおが緩む。