【完】私の世界はキミの色〜甘酸っぱい恋〜
ハルも私と一緒にいて楽しいと思ってくれてたんだ。
私と一緒にいたいと思ってくれてたんだ。
「だから、俺は中村がどうとかじゃなくてお前と一緒にいたいけど?」
もう私の涙腺ゆるゆるだよ…バカハル。
「だって俺とお前は友達だろ?」
そうだよね、ハル。
そんなに残酷で、そんなに嬉しい言葉は他にはないよ。
バカは私だよね、ハル。
「お前は?」
私はハルが好きだからって理由だけでハルと一緒にいた?
違う。
最初はただただムカついた。
でもいい人だって思った。
ハルと一緒にいるのは楽しいって思った。
そのうちにどんどん好きになっていったけど、好きになるまでは違かった。
私はハルと一緒にいたい。
この気持ちに嘘はない。
ハルと華桜が付き合ったらショックだろう。
だから、その時はいっぱい泣こう。
そして、笑顔で祝福できるように、大人になろう。
すごい時間がかかるだろうけど。
「やっぱやーめた!」
私が笑って言うと、
「なんだそれ」
と言ってハルも笑った。
私が大好きなハルの笑顔で。