【完】私の世界はキミの色〜甘酸っぱい恋〜

それにしてもなんでハルは華桜が好きなんだろう？





いや、今更だけど聞いたことないなぁ。


だって2人接点なかったわけだし？






私が考えていると華桜が話しかけていた。










「三月は丘本くんのこと好きなの？」












華桜、その質問は…。







今から私はハルの恋を応援する。



なのに私がハルを好きなんて言ったら？






華桜は私の恋を応援しちゃう。






華桜にも嘘つかなきゃいけないのか。






この恋は大切な人に相談できないんだ。


それに、頑張ってもいけないんだ。







ハルに気持ちを伝えてもいけないんだ。




口に出すことさえ許されない。









私、結構辛い選択をしたかも…


なんて、そんなの今更思ってもね。











「好きじゃないよ…ハルは、友達！」











胸がズキズキいっている。




自分で言ったくせに自分で傷ついている。