【完】私の世界はキミの色〜甘酸っぱい恋〜
普段なら泣いているだろうこの状況でもなぜか涙は出なかった。
ただ、すれ違う人がみんなこっちを振り向くくらい、今の私はこの明るい学校とマッチしていなかった。
そりゃそうか。
私は今、失恋を思い知らされたんだから。
今までは直接見なくていい分傷つかなかったのに、もう涙出す気力すらないのかも…。
哀しい、虚しい、淋しい。
そんな言葉が似合う今の私。
でもどうする事もできない。
すると突然、肩を叩かれた。