【完】私の世界はキミの色〜甘酸っぱい恋〜
そして、昼休みのあとの予鈴が鳴って、教室移動のときハルが突然話しかけてきた。
「ミツ‼︎」
「あっハル!どうしたの?」
「どうしたの?じゃねーよっ!」
「いっ?うん?」
「お前急にいなくなるし…。俺も華桜もめっちゃ心配したんだぞ?」
嘘だ…。
ハルの言ってること疑いたい訳じゃないけど
呼び方、中村から華桜になってるじゃん。
私の事心配してたら『呼び方変えよう』なんて流暢なこと普通は言ってられないよ。
2人はやっぱりあの後、仲良くなったんじゃん。
私がいたら邪魔だったんじゃん!!
心配なんて、1ミリもしてないくせに。
でも、そんな事言えず
「ごめんね!2人の邪魔しちゃダメかなぁって?」
ごまかす事しかできなかった。
「バーカ。邪魔なんて思ってねーよ。っつーか、華桜と話せたのミツのお陰だし?」
本当は応援なんてしたくないんだよ?
本当はハル好きって伝えたいんだよ。
本当は、ハルに好きになって欲しいんだよっ!