【完】私の世界はキミの色〜甘酸っぱい恋〜
すると背後から声が掛かった。
「春くん!」
「おお、華桜!」
「どうしたの?」
「いや、なんかミツが急に走ってどっか行っちゃって」
「これ三月の教科書じゃない?」
そう言って華桜が指してる方を見ると確かにミツっぽい字で
『境 三月』
と書かれている教科書があった。
「春くん三月になんかした?」
「特に何も?」
「そう?お昼から変だったよね。朝は普通だったのに。」
確かにあいつは昼も変だった。
俺と華桜が話している間に勝手にいなくなっていた。
華桜と話せるようになったのはミツのお陰だし、何かあるなら力になってやりたい。
それにしても、ミツのこと心配してオロオロしてる華桜はやっぱり可愛い。
華桜って何してても可愛いいよな。
とか、こんなこと思っちゃう俺はかなりの重症。