内緒で優しくして欲しい

私は彼に近づいた。少しかがんで彼のそこに手をかける。
彼は抵抗したけど、私は構わずそこを開いた。

「うふふ。」
思わずいたずらな笑いが漏れる。

私の一番欲しかったものを取り出して口に含む。

「うぅっ。」彼が唸った。
口いっぱいに広がる芳香。

「やめろ。ばか。見つかるって。」

「みふかっれもひひ。」

口の中のものを転がしながら答える。

「良くないって。もうすぐ事務の子がここを掃除にくるって。」

焦る彼に笑いかけながら、私は彼からとり出したものを堪能する。

「だって、これ、おいしい。」

「おいしいって。。お前、仕事サボって。。俺はお前のために。うっ。」


そのとき、引き戸がガラッと音をたてて開いた。

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