おばあちゃんが死んだ日
それから私はなんだか泣き脆くなった気がする。
勉強していても、模試で悪い点を採っても、なんでも涙が出てきてしまう。
そして泣くたびにおばあちゃんの死を思い出してしまう。
あのね、嘘じゃないんだよ。
本当のことなんだよ。
まるでドラマやアニメに出てくるようなことが本当に起こった。
誰かに話せば、『へぇ』で済まされそうだから、誰にも話してないんだけれど。
国家試験の前日に夢を見た。
真っ白い空間におばあちゃんが立ってた。
自分の視界がただただ目の前に広がるだけで自分の姿は見えない。
まるでゲームを操作しているよう。
でもね、私はやっぱり泣いていた。
そして何も言えずにいたの。
「頑張るんだよ、作業療法士になるの」
返事をしたいのに身体が動かなかった。
まるで金縛りにあったかのように。
もしかしたら私の身体はそこに存在しなかったのかもしれない。
意識だけが存在していたのかもしれない。
「おばあちゃん、応援してるから」
おばあちゃんは笑った。
いつもあんなに無表情だったのに。
「瑞樹。ありがとうね」
目が覚めた時私は泣いていて、枕も勿論濡れていた。
国家試験の当日、不思議と緊張はしていなかった。
勉強していても、模試で悪い点を採っても、なんでも涙が出てきてしまう。
そして泣くたびにおばあちゃんの死を思い出してしまう。
あのね、嘘じゃないんだよ。
本当のことなんだよ。
まるでドラマやアニメに出てくるようなことが本当に起こった。
誰かに話せば、『へぇ』で済まされそうだから、誰にも話してないんだけれど。
国家試験の前日に夢を見た。
真っ白い空間におばあちゃんが立ってた。
自分の視界がただただ目の前に広がるだけで自分の姿は見えない。
まるでゲームを操作しているよう。
でもね、私はやっぱり泣いていた。
そして何も言えずにいたの。
「頑張るんだよ、作業療法士になるの」
返事をしたいのに身体が動かなかった。
まるで金縛りにあったかのように。
もしかしたら私の身体はそこに存在しなかったのかもしれない。
意識だけが存在していたのかもしれない。
「おばあちゃん、応援してるから」
おばあちゃんは笑った。
いつもあんなに無表情だったのに。
「瑞樹。ありがとうね」
目が覚めた時私は泣いていて、枕も勿論濡れていた。
国家試験の当日、不思議と緊張はしていなかった。