おばあちゃんが死んだ日
あの夢は私自身の国家試験に対する不安から出来たものかもしれない。
それでも夢の中でおばあちゃんに会えてよかったと思う。



後から弟に聞いた。
おばあちゃんは弟だけが顔を出しに行った日には必ず「今日は瑞樹は来ないのか」と言っていたらしい。
どうして二人で一緒に行ってあげられなかったんだろう。
それをもっと早く知っていればおばあちゃんを喜ばせてあげられたかもしれない。
おばあちゃんは笑ってくれたのかもしれない。

でも最近になって思う。
おばあちゃんは笑うことすらも辛かったのかもしれない。
呼吸をするだけでもあんなに辛そうだった。
アルバムを整理している時に気づいたの。
写真の中の少し若いおばあちゃんは笑ってた。
おばあちゃんが抱っこしてるのは私。
おばあちゃんはとても幸せそうに笑ってた。
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