おばあちゃんが死んだ日
肺がん
私が18歳の高校3年生の冬。
同じことを母に言われた。
「おばあちゃんが危篤状態だって」
その時は泣いた。
涙が止まらなかった。
泣いていることを親に悟られたくなくて、トイレでこっそり泣いていた。
祖母の元へ向かうとベッドの上で苦しそうに呼吸をする祖母の姿があった。
「おばあちゃん」と声をかけるが、聞こえているのか、聞こえていないのかわからない。
そもそも意識がはっきりしているのかどうかもわからなかった。
今まで見たことのない祖母の弱々しい姿に思わず病室の中で泣いてしまった。