恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ
「……あの…早川君?
もう……大丈夫だよ。離して?」


早川君の胸をそっと押してみる。

「眠い。肩、貸して」

そう言って、私の肩に顔を埋める。


眠いの?……っていうか、突然眠くなるもんなの?

怪しい…

「早川君。眠いなら、なおさら早く帰ろう。離れて。ここは客先だよ」

ピシャリと言う。

仕事で来てるんだから、ケジメをつけなくては。


チッ、


まさかの舌打ち?

「真面目だな…都先生は。今日を頑張った俺を癒してよ」


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