恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ
「それとも、ここじゃなかったら…OKってこと?」

私の肩に、頭を預けたままの早川君がささやく。


「………」


「……いってぇーー!
スネ…蹴るか⁉︎ この野郎…」


調子に乗る早川君のスネを蹴ってやった。

「加減したから、そんなに痛くないでしょ?」

ったく、そんなに痛がったら、私が凶暴な女みたいじゃない…


「いや…マジ痛かったって…」

ずっとスネをさすってる…


「………」

……本当に痛かったのかも。


「あの…早川君。大丈夫?ごめんね…」

どうしよう。早川君うずくまってるし…









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