恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ
一緒にしゃがんで、痛そうな早川君をのぞき込む。


「……っ?」


早川君の肩が揺れてる。


「ぶっ!ははは……かかったな」

爆笑しながら、私の頭をワシャワシャしてくる。


騙された…


「むっ。心配して損した。もう行くよ」


勢いよく立ち上がり、グズグズ言う早川君を急かす。


コツン…


「……都?」


「葵さん!」

わあぁ、今朝、送り出した時と変わらない葵さんが立っていた。

「来てたんだ…そちらは?」

チラッと早川君を見る葵さん。




< 125 / 208 >

この作品をシェア

pagetop