恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ
葵さんが忙しく仕事をしてる間、私は掃除や洗濯をし、買い出しに行く。

仕事らしい仕事は、週一のアレンジ教室だけだ。それも、たった数時間だ。

社会から取り残されてくような感覚を覚える。





バタン


ワゴンに花材を積み込み、助手席に乗り込んだ。


まだエンジンをかけてない車内は静かだ。


ジーーッ

運転席側から、すごく視線を感じる。


「都は、ここで仕事してたんだな」

「うん。広報室でね、ものすごく忙しかったけど、毎日が充実してた」

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