恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ
「さあ、行くか。
シートベルト締めろよ?」

「はい」

さっきの甘い雰囲気から、ガラッと空気が変わった。

早川君はいつもどおりの態度だ。

もしかして、夢を見た?それとも妄想?

チラッと早川君を見る。

バチッ

視線が絡み合う。

「………」

「ん?もっと、したかった?」

「しっ、しません!」

「なーんだ。残念」

ニヤリと笑う。

うん。こうして、早川君とふざけ合ったり、話すことが楽しい。




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