恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ
自然食品のお店で、熱湯を注ぐだけで、結構な量の野菜が入ってるスープを見つけた。
シュウさんは、パリで一人暮らしだし、
忙しいと食事が適当になってしまうだろうから、役立ちそうだと思ったんだ。

「兄貴、きっと喜ぶよ。気にかけてくれて、ありがとう」

ふわりと微笑んだ。

「葵さんが大切な人は、私にとっても大切な人だから」

「電気、消すよ?」

「うん」

葵さんに、そっと抱きしめられながら、
深い眠りに落ちた。
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