恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ

ガタッ…


「なっ…!」


早川君の胸を思いっきり叩く。

バッグをつかみ、お店を飛び出した。


少し遅い夜の街は、クリスマスのイルミネーションと、ほろ酔いの上機嫌な人たちで溢れていた。

その中をひたすら走る。


走って、走って、、、


葵さんにプロポーズされた時の、サルスベリの樹の下で止まる。


はあ、はあ、はあ、、、


胸が苦しい。







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