恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ
月明かりに、頬を濡らした都の横顔が見える。


「……泣いてるの?どうした?」


そばに駆け寄り、都の身体を抱き寄せる。


「…っ、ひっく……あお…っ」


抱きしめた身体は冷たくて、長い時間、ここにいたんだろう。

何が君を不安にさせてる?


「大丈夫だ」


冷たくなった都の身体を温めるように抱きしめる。


「都…ちょっと待ってて」


近くにあったブランケットを都に羽織らせ、キッチンでハーブティーを淹れる。






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