恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ
「えっ?私が桜を使いたいこと、どうして分かるの?」


ふっ…と、柔らかい表情になる。


「ずっと都を見てきたんだから、大抵のことは分かるよ。
都が、俺と距離を置きたがってることも…分かりたくなくても分かるんだよ」


ドキドキドキ…


「あーー、悪い。安心して。
もう、俺からは君に近づかないから」


「えっ?……」


「君が、俺の手を取りたくなったら来て。
いつでも大歓迎だ」

ニヤリと笑い、ぐっと近付いて耳元でささやいた。


「えっと…」





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