恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ
午後8時

ふと窓の外を見ると、白い雪が舞い始めた。

どうりで寒いはず。


「お風呂を沸かしておこう」



・・・・・



カチャ…

葵さんだ。


「おかえりなさ……わっ」


頭からコートの上半身まで、真っ白な葵さんが、白い息を吐いて立っている。


「ただいま。ホワイトクリスマスだよ」

寒いはずなのに、嬉しそうに微笑む葵さん。










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