恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ
「いいの。意地悪な葵さんも大好きです」

葵さんの生乾きの頭をワシャワシャと撫で、その唇に私からキスをした。


「……っ!」


バッと、身体が離され

「それ…反則。そんな可愛いことすると、また欲しくなる」


えっ?……て顔になった私に、冗談だよ…と笑い、よっと立ち上がる。


「都、いつもありがとう」

リボンがかかった四角い箱を渡される。
誰もが知るハイブランドの箱。




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