恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ
葵さんの大きな手が、私の手を包み込む。


「宮澤 都さん、これからも俺の隣にいて下さい」


まっすぐに私の目を見つめる。

葵さんの瞳に、私が映っている。


「はい。もちろんです。
宮澤 葵さん、あなたの隣にいさせて下さい。
私の手を離さないでいてくれますか?」


ドキドキドキ…


私は、奥さん失格じゃない?


私を見つめていた葵さんが、ふっと柔らかく微笑み、

「もちろんだ。離せってお願いされたって、離さないから」


ぎゅうぅ…と、抱きしめられた。


葵さん、大好きです。

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