恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ
「あのオッさん、ペタペタ触ってきて…マジでキレそうになった」


どっと疲れたようで、事務室の椅子にドッカリと座る。


「お疲れさま。早川君、苦手な人とも関わっていくのが、世間ってもんだよ。頑張れ…」


温かいハーブティーのカップを渡す。


サンキュ…と、カップを受け取り、ゴクッと飲む。


こんな風に、早川君と話せるようになるなんて、数ヶ月前までは予想できなかった。


一時は、講師のバイトを辞めなきゃ….と悩んだけど、辞めなくて良かった。


< 202 / 208 >

この作品をシェア

pagetop